国内で北向きの家が避けられている背景とは

マイホームを手に入れる方は全国でたくさんいらっしゃいます。住宅ローンというものが1989年に誕生したことで、一般的なサラリーマンでも購入しやすい環境が手に入りました。35年という長い期間の返済契約となるものの、人生で一度きりの高い買い物に相応しいものでしょう。昨今では限りなく理想的な住まいを手に入れるために、注文スタイルで買われる人もいるほどです。

多くの方が日当たり良好な土地を見つけて、建物を建設されます。おもに不動産会社の広告を見ると、南向きの好立地という謳い文句を目にすることが多いことでしょう。その反対に北向きの家という言葉は、広告では目にすることは滅多にありません。なぜ南向きが好まれて、北向きの家は避けられているのでしょうか。

ここでその背景を解明していくことにします。まず北向きの家は日当たりが悪いというのがポイントです。太陽は東から昇って西に沈みます。このとき、南向きだと必ず太陽光線が当たるのでいつも室内が明るくなります。

北向きの家はずっと日陰になるので、室内は暗くて湿気が溜まりやすいというのが理由のひとつです。そしてもうひとつの理由は、北枕に由来をします。仏教の教えで亡くなった方は必ず北向きに枕を設置して寝かされるものとなります。北には冥府があるという仏陀の教えであるため、縁起を担ぐ日本では北側は避けられる方角です。

一般的には鬼門とも呼ばれており、飲食店では盛り塩をして清めます。