注文住宅で力を入れる場所としては、リビングルームを挙げる人が多いです。家族で過ごす場所でもありますし、お客様を迎えた時にも使う部屋なので、慎重に吟味するのは当然です。キッチンも料理を担当する人にとっては、重要になります。そんな中で注文住宅の設計を進めていくと、後悔する可能性が高い場所が有ります。

それはその家の出入り口である玄関です。玄関は、単に外に出る時に靴を履く場所というだけではありませんし、外から帰ったときの靴を脱ぐ場所というだけでもありません。その家から外に出ていくための場所であり、外から帰ってきたときに最初に接する場所でもあります。外と住宅を繋ぐ大切な場所ということです。

気持ちに与える影響は意識することは少ないですが、決して小さくはありません。狭い玄関に乱雑に脱ぎ捨てられた靴が散らかっているのと、綺麗に収納されているのとでは大きな違いがあります。注文住宅を建てた人の中には、玄関をもっと小さくすれば良かったという人よりも、大きくした方が良かったという人の方が多いのも頷けます。お客様を迎えた時も、リビングルームよりも先に接するのが玄関で、その家に対するファーストインプレッションを感じる場所でもあります。

履物の脱着場所とだけ考えていると、折角の注文住宅の価値を減じてしまうことになるかもしれません。スペース的に大きな玄関をつくることが出来ない場合は、鏡を効果的に使うと解放感が生まれて圧迫感を感じない玄関にすることが出来ます。