土地を予め購入している方が、後に注文住宅を建てる場合では、土地の購入時は静かな環境だったものの、土地開発が進み近隣に大型商業施設や学校、大きな道路ができていることも珍しいことではありません。この場合は騒音の問題が出てしまうことが予測できるので、注文住宅には防音性を高める資材を導入する方法でクリアすることは可能です。窓ガラスは外からの音が入り込みやすいものなので、複層ガラスを全室に採用するだけでも効果は感じることができます。外壁の内側には断熱材を大量に入れることが行われ、この理由は高断熱にすることでエコな住宅にできることを目的にしているものですが、断熱材の中に防音シートを挟み込む方法であれば、複層ガラスとのセットで防音性を高めることができるようになります。

換気口を各室内に完備する場合、解放するとダイレクトに屋外と直結させる方法ではなく、換気口の外側の外壁部分に対して防音用のガードを設ける方法も使うことができます。リビングに関しては大きな掃き出し窓を設置することが多いのですが、複層ガラスを用いていても季節によっては網戸を使うことは予測でき、そのままでは騒音によって不都合を感じてしまいます。掃き出し窓の騒音対策は注文住宅であれば設計段階からアイデアを盛り込むことができ、例えばサンルームのような空間を掃き出し窓の外側に作り出し、天井と両サイドを完全に密閉させ、正面には網戸を取り付ける方法も騒音を最小限にすることができるアイデアです。後は必要に応じてエクステリアにフェンスを設置するなど、工夫を徹底することで快適な住宅は建てることができます。