北向きの家を建てるメリットについて

新築物件を探したり、建設を考えるときには多くの人が南向きの家を検討するものです。北向きの家は避けがちなのではないでしょうか。その理由は、北に面して窓を作ったとしても採光が悪い、特に冬場の太陽が低い時期は気温も下がりがちになるということが挙げられます。一年を通して快適な室内にするために、南向きの間取りが人気なのですね。

しかし、土地の状況によっては北向きの家を建てざるを得ない場合もあります。例えば南の方向すぐに隣家のリビングの窓が当たってしまう。あるいは南向きに大窓を付けると隣家の玄関があって丸見えといった状態ですね。それ以外にも、南の方向に大きな木や崖があってどうしても光が取り入れられないケースもあるでしょう。

このように、どうしても北の方向に向かって窓や玄関を設置しなくてはならない立地もあるのです。しかし、北向きの家を作ることにはメリットもあります。それは、採光が穏やかになるということです。南向きに大きな窓を作ると、たしかに日当たりはいいのですが、天気がいい時に日差しが強くなりすぎて帰ってストレスということがあるのです。

北から光を取り入れると、年中通して柔らかい光が入ってきます。この状態は、勉強や在宅ワークに最適なのです。また、ガーデニングが趣味の方にとって、北側に窓を付けると植物がみんな窓の方向を向いているところが見えるということがメリットになるでしょう。自然の植物は、光を求めて太陽の方向に葉や花を向けているからですね。

このように、考え方によっては北向きもデメリットばかりではありません。窓の大きさを工夫すれば、充分快適に暮らせるのです。